中国の美食といえば、その源ははるか遠く、数千年にわたる料理の知恵と経験が結集されている。長い歴史の中で色、香り、味、形とすべてが追究され、手軽に入手できる食材から手の込んだ料理ができあがる。そのため、中国の美食の名は世界津々浦々に響き渡り、世界中のグルメを唸らせている。条件が揃っている台湾には中国各地の代表ともいえる料理が集まっている。各地方の料理をミックスし、伝統的な料理の中から新しいものを作り出している。毎年多くの観光客が中国のグルメを味わいに台湾を訪れる。鼎泰豊の小龍包、京兆尹の宮廷ご用達の点心、東門餃子館の手作り餃子などに観光客は舌を巻いている。
代表的な中華料理は台湾料理、福建料理、広東料理、浙江料理、上海料理、湖南料理、四川料理、北京料理、客家料理などで、それぞれ調理法や風味が異なる。ではこれからひとつずつ紹介していこう。
本格的な中華料理のみならず、台湾は下町の味、小吃の種類も豊富で、世界にその名が轟ろいている。「蚵仔煎」、「虱目魚肚粥」、焼きビーフン、「大餅包小餅」、「万巒豚足」、「大腸蚵仔煎」、「甜不辣」、「台南担仔麺」、「潤餅」、「焼仙草」、「筒仔米糕」、「花枝羹」、「東山鴨頭」、「肉圓」、「滷肉飯」など、台湾ならではの食文化も育くまれてきた。値段も手頃でおいしく、高級料理にも引けをとらない。小吃からはそれぞれの地方の食文化の特色も嗅ぎ取れる。至るところで口にできる小吃だが、夜市(ナイトマーケット)では選ぶのに迷うほどたくさんの小吃があふれている。どの夜市も特色があるが、それぞれの地方の小吃を通して、特産品や現地の文化、歴史などに触れられ、旅に彩りが添えられる。